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プロダンサー×映像制作!?② コト消費の本当の意味

ダンスは己の肉体を使った表現ですが、
映像制作と同様、数分という限られた時間のなかで魅力的な作品を作り上げるという点では
共通するところがありますし、やり方次第で作り手の意図を色濃く出せるという点も似ています。

プロダンサーとして10年のキャリアを重ねた今、よりはっきりと感じることですが、
今の時代、「映像」はボールルームダンスの魅力を何十倍にも引き上げてくれる可能性を持っています。

詳しくは別の機会に記事にしますが、
人々の欲求が「モノ消費」から体験や学びを重視する「コト消費」へシフトしている昨今。
世の中の誰もが、そうして得た体験を人とシェアすることでもっと感動や喜びを味わい尽くしたい、と考える傾向になっていることは、
SNSの流行を見れば火を見るより明らかです。

そしてそのような人々は皆、
もっと自分をワクワクさせてくれるものはないか!と日夜無意識に検索エンジンにキーワードを入力し、
魅力的な写真や映像を探して過ごしています。
今では「あなたはこれを見たいのではありませんか?」と検索エンジンの方から提案が来る始末です。

自分でいくらでも魅力的なコンテンツや情報を集めることができる現代で、
今更若者が大量生産の広告や、フォトショップで加工され極度に美化された芸能人などを見てワクワクするでしょうか。

むしろ、
本物のアーティストを見たい。イカサマなしの真剣勝負や血の通った人間の姿を見たい。

そういう思いが強くなってはこないでしょうか?

だからこそ、リアル、を売りにしたバラエティ番組や、
スポーツが根強い人気を呼ぶのではないでしょうか。

もちろん商業上、作品として美化されることは、当たり前の部分もありますが、
行き過ぎた盛り方は興ざめするだけです。

人は一流のエンターテインメントを見たい。
と、同時にホンモノ=「嘘や余計な飾りのないリアル」を求めているのではないかと、
個人的に思っています。

その「リアル」には「身近であること」も含まれます。

音楽アーティストの主な収入源は、CDの売り上げから配信サービスやYoutubeの広告収入やライブの収益に移っています。
それはCDがオワコンであるからという理由だけではないと思います。

好きになるきっかけはネット。そしてライブに行けば「会える」という、価値。
人々が今までよりもずっと生の「体験」を求めているからこその現象ではないでしょうか。

話が脱線しかけましたが、

我らが社交ダンスも、生の体験がウリです。
しかし、もはやアナログで血の通った関わりを得られることだけが、ダンスの唯一無二の魅力では無くなっています。

今こそダンスのリアルさ、身近さ、興奮を映像とネットを使って世の中にアピールすべき時だと思うのです。

その時代にもはやテレビ時代のような高価な費用をかけた広告制作は必要ないかもしれません。

次回はそんな話を書きます。

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