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痩せと涙の青春時代編 その2

大学を卒業したのち、ダンスを辞められなかった僕は、
リョモコとカップルを組み、新たな夢を追い始めました。

そして一年後にターンプロ。

毎日踊ることができる最高の環境を手に入れたはずでしたが、
やはりここでも体格についての悩みはつきまといます。

デビューしてからこれまで、衣装の採寸やラテンの試合で周りからかけられる言葉は必ずと言っていいほど
「痩せた?」とか
「もっと太れ」でした。

今でこそ自分の踊り方や気の持ちようにも問題があったと感じますが、
本当に毎回、「時候の挨拶か」と突っ込みたくなるレベルで言われるので
こちらとしては苦笑いするしかなかったです。

そない毎回痩せとったらコンペシーズン終わりには消えてなくなるわ!

と叫びたい気持ちでした。

頑張って頑張って数キロ増やしても、痩せた?の一言でモチベーションはガタ落ち。
今思えば当時の自分は豆腐メンタルもいいところでしたね。。

しかし言うまでもなく体型管理はプロの仕事の一つであり、
体型管理も「踊りの実力の一部」であることは間違いありません。

正直身体つきに自信がないままでは今後やっていけないと思い立ち、
プロダンサーらしい体型を手に入れるため5年目ぐらいから予算をやりくりしてジムに通ったり、
パーソナルトレーナーさんについてもらったりして試行錯誤をやってきました。

 

その結果はというと、お世辞にも満足いく結果は得られませんでした。

 

デビューして数年は右も左も分からない時期。ダンスを習う以外に将来の道は見えません。
借金してでも必要な生活費の大半をレッスンにつぎ込んでいました。
(頻繁に海外留学する選手は金額が桁違いなので比較になりませんが、、)

毎月の生活費、レッスン料、遠征費、衣装のローンなどを引いた残りから、
さらに十分に身体づくりのための投資をする余裕などなく、
さらに長時間拘束される教室勤務で食事も不規則になり、
練習を頑張れば頑張るほど痩せていくという悪いスパイラルに完全にハマっていました。

試合前に体型作りが間に合わないと見るや、やけくそになりジャンクフードのどか食いを試みるものの、
持ち前の胃腸の弱さで体調不良に陥る始末。


これまでの試みは全て経験にこそなれ、理想の体型への道はまさに八方塞がりだった、
というのが正直な感想です。

しかし、

生徒もなくただ勤務時間を持て余す中、せめて勉強だけはしたいと、
様々なトレーニングや健康法に関する書籍を読んだことがきっかけで、
徐々に自分の抱えている本当の課題が見えてきます。

トレーニングや食事の量だけで体づくりを考えるのではなく、
東洋医学的な見地を取り入れ、身体を内側から改善していくことが大事だと気付いたのです。

端的に言えば、

様々なストレスで気血が乱れ、胃腸の消化吸収能力も完全に弱っている状態だったのです。

プロダンサーというエネルギー代謝の大きな職業についていながら、
自らの身体の声を聞かずに栄養を取り込むことができていなかったことに気づいた僕は、
まず数年かけて、吸収力の改善に取り組むことになります。

【ダンサーの身体改造100日チャレンジ】シリーズ。

次回は、内側からの改善について、

次次回では、いよいよ今回取り組んでいる食生活と途中経過についてお話しします。

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